土木・建築・水の地質調査会社 アーバンソイルリサーチ(地質調査)
■大地は動いている
 越谷市弥栄町の民間開発団地 (戸建住宅)地域では、極めて大きい沈下量を示しているが、昭和40年代に建てられた住宅は洪水時には、床下まで水に浸かっていたが、最近は排水機場の整備や水路整備により浸水地域は減少している。しかし、このような地盤災害 (地盤沈下・土壌汚染等)には官民あわせて年間に数100億円の被害・対策資金が使われている。
 地盤沈下とは、「地下水の汲み上げの結果である」と言われていますが、地盤は土と水と空気で構成されていますので、水が抜ければ沈下はおきます。
 「等沈下の場合は、地盤災害にならない地域も多くある?」
 不同沈下とは、「地盤に起因し、外見上や居住性からみて使用不可能、または不便を感じる建物の変形」で、盛土や擁壁・地下車庫がある敷地に建設された場合が圧倒的に多いといわれています。(1/200件?)
 沈下には即時沈下・圧密沈下があり、基礎形式により許容沈下量が異なるので、木造等の軽量構造物の場合、基礎の自重や応力範囲が広がるので、ベタ基礎が良いとは限らない。(隣接地と応力の重なりなども影響する?)

都市基盤整備公団の宅地地耐力評価基準 (案)より

上記の条件により深さ方向に対し必要となる許容支持力

深度(m)
延長方向1mあたりの底面積(m
必要となる許容支持力(kN/m
-0.50
0.60
30.0
-0.75
0.89
20.2
-1.00
1.18
15.3
-1.25
1.47
12.2
-1.50
1.75
10.3
-1.75
2.04
8.8
-2.00
2.33
7.7
 地盤ポイントの許容支持力が、この数値以下、又は、近い場合は技術的評価を行なうこと。

※深度-0.50〜-2.00mの区間の平均は、30kN/mを超えていること。
※平板載荷試験の場合

 載荷試験によって得られる極限支持力あるいは最大荷重度の1/3のうち小さい値を採用する。

 換算式による設定は、下記による。
 換算式=平板載荷試験による長期許容支持力qa/スウェーデン式サウンディング試験による長期許容支持力qaとする。

 平板載荷試験の(qa)とスウェーデン式サウンディングから得られる長期許容支持力(qa)との間には、前記換算式によると、平板載荷試験の(qa)=スウェーデン式サウンディングの(qa)×1.5の関係式があることが、都市基盤整備公団の宅地地耐力評価基準 (案)で提案されており、スウェーデン式サウンディング試験結果により得られる数値は安全側である。

 すなわち、地盤調査法には色々な方法があり、試験結果の解釈は難しく、また、前記の長期許容支持力ばかりではなく、短期(地震時)許容支持力が「地震時の液状化」を考慮すると重要な要因と考慮されるので、一日も早く「都市地震防災地盤図」の整備や公的機関の情報公開が必要と思います。
 また、我々の経験は30〜50年と少ないもので、既存建物には地盤災害がなくとも、建替え時には解体時の地盤の乱れや、残存基礎の確認・浄化槽撤去後の転圧不足、また、数百年〜数十年前の室穴や防空壕が新たに見つかることもあります。
 等沈下が数mあっても地盤災害は気が付かないこともありますが、不同沈下は10.0mで3.0cm程度で建物の異常や、敏感な人の場合は健康にも被害が生じます。
 安全はただでは買えないことや、我々は毎日のごとくエンドユーザーにとっての人生一度の大事業である自宅建設に携わっていますが、エンドユーザー自身が個人財産の保全に対する意識を高めていただきたいと思っています。
 なお、建築基準法施工令第93号に関連する国土交通省告示1113号で、沈下を検討するための調査深度として、基礎幅45cmの応力範囲を考慮すると、基礎底面から5.0mの調査が必要である。と定められている。
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